シルキーの雑記帳

長くなりそうなライブと、推しへの思いを書く場所。

5年越しの「最初で最後」と「永遠」の意味 【Aqours finale オタク回顧録】

 


慣れ親しんだベルーナドームは、6月とは思えないほどの酷暑だった。

というわけで最初の最後のAqours単独ライブがfinaleということになった。
まあ言ってしまえばフルコースの最後の一品だけいただいちゃうような感覚だよなあ、と思っていた。
ただ、深く考えずに楽しむべしと歴戦オタク達が語るのを見て幾分ハードルは下がった状態で臨んでいた気はする。

 

この写真見ても見事な快晴である。


これが良かった、あれが良かったのを逐一書き留めるより、起きたこと全てを目に焼き付けようとなる感覚。最終的にはなんというか、言い方選ばなければ脳髄焼かれて空っぽになって終わる感覚。


今ほどの熱量のない時期に参加していたギルキス1st2ndも思えばそんな感じだった。
熱量が上がった今は多少は記憶に残す事もできたが、結局大筋はそんな感じで記憶にない。

それでも、ギルキス2ndは後に出た円盤の特典として付いたCDは今も定期的に聴き返すほどお気に入りになった。
だからこそ、このライブのパンフでギルキスキャスト3人が印象的なライブとして2nd挙げてくれてたのが嬉しかった。

その中で「3rdライブを心待ちにしています」とコメントが寄せてあり。
コメントの主はそう、ソロ活動も今追うようになった小林愛香であり。


このfinale発表のあった9周年配信でも「Aqoursを守ります」とも語り、
要所要所の言葉の頼もしさに救われた気がする。

だからこそ、そんな彼女が2日目、中盤〜終盤から目を潤ませながらパフォーマンスする姿にこちらまでグッと来た。
思えばグッと来ていたのに気づいたのは「キセキヒカル」で。

 

キセキヒカル

キセキヒカル

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――Aqoursの楽曲の中で、自分自身のテーマソングにしたい1曲と、その理由を教えてください。

小林:「キセキヒカル」ですね。もともとテレビアニメの劇伴だったものに歌詞がついて、劇場版では挿入歌にもなった曲なんですけど、とにかく歌詞がよくて。つまずいたり壁にぶつかったりして弱ってしまった心を明るく救ってくれるというか……生きているんだなと感じられるんですよ。Aqoursとしてはもちろん、自分自身の心情とも重ねられるので、”人生ソング”と呼んでいるくらいですね。自分を鼓舞したい時に聴く曲です。聴きすぎると心に染みすぎちゃって、うるうるしてしまうので危ないんですけど(笑)。

realsound.jp

 

しゅ

そして朱夏ちゃん
ダンスの上手さといったところはもう見知ったところだったが、
君のこころは輝いてるかい?」での馬跳びだったり、
要所要所で飛んだり跳ねたりと言うところの動きがマジですごかった

 

西武球場前役には応援広告も


最後、潤ませながら一考ののち渡辺曜を降ろして最後の挨拶をしていたの、こうもなるとイタコの域である。10年もやればこんな技巧すらも身につけると言うのかと圧倒された。

やるところはやりつつもちろん、目を引かれたきっかけになった茶目っ気というのも健在であり。1日目の最後、メンバーの名を呼ぶ時に

斉藤「善子ちゃん」
小林「ヨハネ!!!

 

推し同士でこういうやりとりが恒例行事のような形であるの、非常にたすかる。

 


キャスト目線で反芻してみたが、楽曲単位で振り返りたいところもあり。

Deep Bule」、「幻日のヨハネ」関連楽曲ということもあり、
そこを意識したフォーメーションに目が行った。

 

Deep Blue

Deep Blue

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ヨウ・カナン・ハナマルは「R•E •P」、
チカとダイヤ・ルビィの「Be as one!!!」、
ヨハネ・リコ・マリは「Hey, dear my friends」と
綺麗に挿入歌ユニットの組み合わせである。

 

 

R・E・P

R・E・P

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Be as one!!!

Be as one!!!

  • ダイヤ(CV.小宮有紗), ルビィ(CV.降幡 愛) & チカ(CV.伊波杏樹)
  • アニメ
  • ¥255
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Hey, dear my friends

Hey, dear my friends

  • provided courtesy of iTunes

 

ヌマヅを踏まえた構成か、はたまた偶然か。この辺りは答え合わせが出来たらしたいものである。

中盤に披露された「HAPPY PARTY TRAIN」。

 


www.youtube.com


九州に行った際何かに呼ばれるように大分に行き、PVのモチーフになった豊後森機関庫を見ていただけに、初日そのPVバックに歌われていたの見てグッと来てしまった。

 

豊後森機関庫(筆者撮影・2025年5月)


思えばfinaleで1mmもやると約束なんてされてないはずなのに、導かれるように…
いや、どこかやって欲しいと思いながら彼の地へ行っていただけに、より感慨もひとしおだった。ラスサビでの天井に果南色のレールが描かれたのも印象的。


少しよその話になるが、昨年に行った虹ヶ咲7thでのこと。6thを踏まえての
Fly with you」の大合唱、当時はまわりの大合唱具合に驚いたが、のちに過去そういう大合唱があったことが発端と伝え聞き、それを羨ましいと思っていた。
だからこそ2日目ラストの「勇気はどこに?君の胸に!」の大合唱の場に居れたというのが嬉しかったし、この2日間の一番の思い出はどこかと言われたらあそこを間違いなく挙げたい。

 

勇気はどこに?君の胸に!

勇気はどこに?君の胸に!

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そしてこの曲といえば終盤の一節。

やり残したことなどない
そう言いたいねいつの日にか
そこまではまだ遠いよ だから僕らはがんばって挑戦だよね


最初で最後の単独ライブだった自分にとっては、10年追い続けたオタクとはまた違う、この先に待つであろういろいろな節目の時にこう言えるような、後悔なく楽しんで歩むために自分に言い聞かせるように歌っていたかもしれない。


…インストに乗せて歌った2回目については逆にメンバーに向けて思いっきり歌って泣かせたろくらいの思いで歌ってた気がする。

単純に全体通して歌詞歌ってて沁みたし、曲披露の後インストで流れたたののにも大合唱する流れが出来上がり、スッと先に挙げた歌詞の前に音消して聴かせる形。あれにもグッと来た。



この歌詞の話もそうだが、やっぱりAqoursもっと早くに出会えてればとは思ったけど、そこで思い出すのはきんちゃん(高槻かなこのMCであり。

「この先、今日のことを思い出して、明日から私への約束を1つ決めたいと思います。もう、“もしもってことは考えない”。あのときもっと素直になれてたらとか、そのもしもは全部は置いていって、アニメでも言っていたように、起きることすべてを受け止めて、また新たな人生のスタートを切ろうと思います」

www.edgeline-tokyo.com


これに付け加え、きんちゃんはこうも言っていたはずで。

「皆さんの中でも同じことを思って生きてくださったら、私も頑張れるかなと思ってます」

 

偶然が積み重なってこの日になっている以上、どこかで違う選択肢を取っていたらこの2日間の現場にいなかったかもしれないと思うと、今における最善手は歩んできたこの道しかないと思いつつ、ここまで最高のものである事を実感した以上、違う道を選んでいても辿り着いていたのではと思うだけに惜しい、と思っていただけにこの言葉がより沁みた気がする。

あの場にいる者たちが「Aqoursを忘れない」と誓ったことで、節目こそ迎えても「永遠」になったのは救いでもあり、ある意味呪いでもあると思っている。ライブ終わって直後であれば自信を持って忘れない、とまだまだ言えるものだが、過去の自分を思えば以前の自分の好きだという思いが必ずしも同じ形で残っているか、と言われると自信持って頷ける訳でもない。

ただ、長く愛されれば永遠の輝きと言ってもいい域になるほどの存在になるという例も確かに知っている。

かつて、バンナムフェスではギルキスという形でAqours見せつけられる側だったが、奇しくも今後待つアニサマではいちファミリアとして迎えることができる。ある種、背中を押せるような応援が出来ればなあと感じるばかりである。

 

筆者近影②。このタオルも再来月にはまた出番があるという。

で、ライブ終わりの帰宅後、落ち着いて反芻して気が付く。
ヨハネの誕生日は7/13
僕の予定は7/12 磐田で7/13 掛川

静岡いますやん。県東だけども。
7/13のは2daysライブの2日目しか当たらなくてショゲてたところにアイマスのイベントが差し込まれ、そんなことあるんだ!?と思いつつ応募し当選。そしてこのタイミングでヨハネの誕生日とも被る時期ともこのタイミングで気がつく。

この事実に気づかず静岡に居るということに、ライブ後のおかしなテンションで気が付いてしまったものだからもう大悶絶。こんなことあるかよ!!!!嘘だろ!!と吠えまくったし、奇跡に変な笑いとグッと来た感情を味わいぐっちゃぐっちゃに感情がなったのち、これはどうせなら沼津に行かねば!という思いに駆られてきた。

どうしようもなくなるかと思ったけど、当面はなんとかなりそう。
finale終わりのここをまた起点に、色々楽しみたいと思った2日目終わりの夜中になったとさ。めでたしめでたし。

サヨナラに感じる「この出会いに意味がある」ということ【蓮4th卒業公演・オタク反芻録】

*記事内呼称は敬称・あだ名等で記載しています

 


蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ・102期卒業コンサートを見て来た。


正味、本腰入れて追えた期間は半年だったはずだけど、
気がつけば別界隈で3年半追って来たアイドルの卒業と同じような
心に穴が空いた感が確かにある。

卒業公演、と聞いた時は
可能な限り全部やりきったるで!!そのためには出ずっぱりでもかまへんで!!
くらいの意気で盛り込まれた卒業コンサートをかつて見てたのと、
本腰入れて終えた期間が半年弱だっただけに
いろいろな曲をやって欲しい!!という思いがあった。


が、振り返ってみれば今回については前回の兵庫公演からも1週間足らず
専業アイドルならまだしも一声優の一キャラクターであり
大きく無理をさせられない、というのも心のどこかで織り込み済みではあった。

 

だからこそ、最後のMCでのこなちの

「話し足りないこと、やりたいことがまだあって、
やりたかった曲だったり演出だったりってのもあって。
それってこんな気4時間半じゃ足りないほどの記憶だったり、
思い出があったんだなと思っていて。
だからこそ、皆さんには後悔して帰って欲しくなくって…
今日皆さん楽しかったですか!?

これでもうとんでもなくぺしょぺしょにされた。ズルいって。


つくづく、藤島慈というアイドル、配信をそつなくこなしライブでも全方位をキュンキュンさせる姿は無敵であり天性のアイドルと言ってもいいと思っていたし、
これを表現できるの多分こなちだけだ、と思わされるくらいには
完成されていたと思う。

 

「わたし、本当にめぐのために生まれて来たって思うことがあって、
そう思わしてくれるのが好き好きクラブの皆さんやめぐ党さんたちで。
ここまで、一瞬でも私のことを目に入れてくれた人すべてが大事な存在だったのかなと。」

 

この一節も文字に起こしててもまだグッと来てしまう。
短い期間とはいえ、こう言い切って卒業していくその背中をこうして見届けられたのは
誇りという以外に選択肢のない瞬間だった。



ソロ曲が卒業前最後の最後に出る、というのもサプライズだった。
やっぱ天使」はぺしょぺしょになりながらコールしてた気がする。
オタク10年目で初めてかもしれない。

 

 

月音「めっちゃめぐちゃんだったらどう歌うかを曲に込められてたかなと」

菅「落ちサビが良くって…」

月音「最初るりのコールなし音源を聴いた時にるりの声が聞こえた気がして。
めぐちゃんもこう思ってるよなと、こう思ってていいよなって思う部分が歌詞にあってどこまでも連れてってくれるなと。
めぐちゃんというより、藤島慈を表した曲なんじゃないかなと思ってるので
これからも愛してもらえると嬉しいです!」

 






乃木坂も現在進行形で推している身として、どこか琴子さんと綴理先輩はめぐちゃんとはまた違った目線で活躍を見ていた気がする。

蓮初見だった異次元フェスの頃から思えばそんな感じだった。

乃木坂のオタクやらしてもらってる身として気になってた綴理先輩役の琴子さん。ラブライブ側とはいえアイマス曲歌ってるのが個人的夢コラボで胸熱だったし、ユニットで歌ってた「Tragic Drops」、「ド!ド!ド!」との対比感もあってこれも良かったですね…

 

silkkydry46.hatenablog.com



乃木坂を推すようになった頃にはもう卒業はしていたわけだが、卒業の際の卒業コンサートコロナで無観客となったのは知っていただけに、こううしてちゃんとKアリーナ満員で節目のステージを飾れたというのに感慨深さはやはり覚えた。



102期初期、有体に行ってしまえばどこか敷いてあるレールをなぞるだけというような、どこか正気も感じられなかった彼女が

「皆の応援あってのスクールアイドル」

だったり、

「この誇りが握っていく羅針盤

というフレーズで「COMPASS」をなぞっていったり、
藤島慈にバトンを渡す際には

「親友のめぐの番」

と語れるようになったというのが、
3年間が彼女に取ってどれだけのものだったか、想像に難くない。

 


幸せのリボン」は曲を彩る演出面に目がいった。

 

 

というのもどうもサビで映るリボンの色に規則性を感じてしまい。
1番が104期カラー(シュガーパープル→天の原色→いちばん星色)、2番が103期カラー(おひさま色→瑠璃ピンク→氷青色)でラスサビがマーメイドグリーン→エンジェルホワイト→ぼくの赤、で締めくくられていた事に気づいたときにはグッと来てた。

佐々木「聴いているみなさんになぞらえて感じてもらえるといいなあと」

葉山「(月音にこの曲を裏で歌ってるのを暴露され)いや…ここでは歌えねえっす…」

花宮「梢のはなぜ…なぜ…って歌ってなかった?」

葉山「えーっとぉ…」

まあ、楽しみ方はいろいろというわけで。

 



蓮ノ空に触れる前の印象では、どこか乙宗梢という人間は言葉を選ばないのならもう少し堅苦しい性格、とも思っていたがストーリーとかを辿っていくとなんというか…
最後の挨拶でういさまが琴子さんのことを「人間だったんだ」と評していたが、なんというかそんな感じに辿り着いていた。

Be proud」で髪留めを解き放つ姿。

 

 

最後のソロ曲、バラードで締めくくると思ったら最後までもがいて、もがいて、もがき切る姿で締めくくって来るとは。
曲を最初に聴いた時はそう来るか!という印象だったのだけど、102期活動記録を見るとこれはこれで等身大の乙宗梢の姿なのかなとも。

 


花宮「それまでぽろぽろ泣いてたので不安で。
最後のポーズも覚悟決まりすぎていたので、
ジャズダンスを基調としたものに変えました」


櫻井「梢のそのままの覚悟があらわれてて、
吟子ちゃんにとって堂々としてる姿は絶対心に残るだろうなあと」

ちゅけ「花帆もこういう先輩について来たんだろうなあと」

うい「私がうるさいからね(笑)
ここに至るまでのね、過程とか要因に花帆と吟子がいるのが嬉しいなと思ってます」

 


そして「フォーチュンムービー」での「一生一緒にスリーズブーケ」に
眩耀夜行」では一面のオレンジの海。

 

ちゅけ「過去一綺麗でした」
ういさま「目に焼き付けました

 

「眩耀夜行」の「綺麗な夜だね」で目を瞑ってみると良い、という言説をライブ前に見かけて実践したが本当に綺麗だった。

直後、ひーが吟子パートを歌い上げていたが、感情の動きが歌声に載ってた気がする。

 


そして「アステリズム」。

 

 


最後に言い放った「愛してるわ」、
刹那ののち反芻したオタクが「愛してるわ!?」
って驚きながら言ってたの聞こえたけど、
いやそんなモロに聞こえたらそうなるよな、わかる。

 

〜幕間VTRにて〜

つづこず「「泣いてた?」」
つづ「目に汗が入っただけ?」
こず「からかわないでよ…」

目に汗が入った」というフレーズ、102期活動記録を見るとよりね…沁みますよね…

 


乙宗「高校生活は挑戦の日々で身の回りのことができるか心配され、
スクールアイドルとしても挫けそうになって…
やることなすこと初めてで、あっというまの3年で大事なことばかりだったのに、
振り返ると大切な思い出ばかりで…
花帆のまえで先輩1年生を頑張れたのは印象的です。
私を見守ってくださってありがとうございました」

 

 


花宮「こうして過ごして来た期間には学びと経験がありました。
蓮ノ空みたいな学生生活の経験があまりなく、
また送れるということに喜びを感じていました。
終わりもその時点で覚悟していました。
こうして人生を変えてくれたスタッフ、事務所の皆さん、
いまこうして歓声を送ってくださる好き好きクラブの
皆さんの歓声で頑張ってこれたと思っています」

 

 

思えば夢のラブライブの演者になったものの、そこからタイムリミットの針が進んでいくというの、見方によっては残酷ですらあるとも思ってしまった。本人がどう思ってるかはわからないしこの先はまだわからないが、本線の活動からは一歩外れるということ、また兼役というのはないことを考えると尚更。

と同時に、このコンテンツで役を全うするのは他とはまた違う大変さがあるというのもまた事実であり。最後の挨拶であった

 

花宮「物語の進行上失敗できないという中で過ごして来た2人だと思ってて」
佐々木「DEEPNESSとかね…」

 

というやり取り、物語の筋書きが決まっている中で、成功しか許されない世界。
他のコンテンツに比べても負担がかかるからこその3年という期間なのかもしれないとも思うのでここはなんとも言えないところだが、終わった時に笑顔で終われているのなら多分正解だったのだろうと思う。


とか思ってたらメンバーへのコメントパートでいい話を交えつつも、
独自の世界観出し始めたあたりやっぱこの人一味違うわと思い知らされた。

*以下、全てういさまコメント

 

「(来栖りんへ)2人きりで海外旅行行こうね」

 


「(葉山風花は)小動物みたいで、でも頑張りたいとか、
こう育ちたいと思うくらいに真面目な子」

 


「(櫻井陽菜は)甘えてこなかったけど、努力してるのは知っているので…
振り入れ時点で完璧にしてくる2人に合わせて、スリブとしての流れにも合わせてくれていて。でものんちゃんも厳しいからね(笑)
[楡井の後ろから指でツノを作る葉山]
努力は裏切らないから頑張って」

 


「(菅叶和に)冷たいことしか言ってない気がするけど、好きだからね?
優しいだけだと辛い時があるから、強く自分を持って欲しい。
また会ったら叱るけどね(笑)」

 

 


「(野中ここなは)いつも『さやか』って呼んじゃうので下の名前を忘れちゃって…(笑)
ほんと若いのにしっかりしてて、心配になるほどで…
頑張りを表に出さないところに似てるものを感じていました。
部長は適任だと思います、困ってる子に手を差し伸べられると思うので…
でも彼女全然強くないですから、いまだって泣いてるのでね(笑)」

 


「(楡井希実は)かわいいのは勿論だけど、隣にいたからこそ走れるというか、
この子だったら走っていけるという存在だったなあと。
本当に耐えきれなくなった時にぽろっと相談に来てたのが印象的で…MCとかも大変なのにこなしてて、そういう意味だとライバルだなと思ってました」

 


「(月音こなは)後からの参加の不安さを出さないし、ちゃんと努力してて考えたうえでめぐとして振る舞ってたと思ってます
卒業旅行行こうね」

 


「(佐々木琴子は)美人で話しかけられなかったけど…聞き上手な子で。
友達から一歩引いたところで接していたけど、付き合ってく中で人間だったなんだなと感じて」

佐々木「いい意味でね!(笑)」

 

 

 

卒業公演、得てして送り出す後輩たちの意気というのも見ものだと思っているが、この公演における103期生・104期生にもまさしくそれを関じた。

髪色をキャラに寄せたり、染めずともウィッグで合わせに行ったり、髪が染められないなら目にキャラの色を入れようともしていて。

リハからも102期のソロを目に焼き付ける者あれば、可能な限り見ないことに拘る者もいたり、その姿を見て涙を堪えるもの、そのまま感情を発露したり。

曲に入り込むからこそ、想いを込めるからこそグッときてしまうという場面も幾度となくあった気がする。

印象的だったのは「COMPASS」で向き合うところで涙ぐんだ琴子さんからなっすに伝染したところと「ユメワズライ」で最初からうるうるだったちゅけだろうか。

「抱きしめる花びら」終わり、スタンバイする102期生に
目線を送る103期生にもグッと来た。


 


来栖「姫芽と共に入学して、先輩にもらったものが多くあって。
るりめぐのみらぱって神聖な場所だと姫芽も私も思ってて。
そんな中でそこに入る勇気をもらえたこと、3人のみらぱを愛せたことが印象的で。
るりめぐは永遠であり絶対で、2人と私って意識が抜けなくって。
このリハで3人で手を合わせる振り付けがあって、手を合わせにいってくれて。
託されたものがあると思うので…今なら先輩の背中を押せるかなと思います!」

 

 


葉山「初期のSparkly Spotの振り入れの時に、ダンスが初めてで、
経験者の2人に追いつきたいと思っていて。
2人がどうしたらかっこよく、かわいく見えるかってのを教えて支えてもらって。
それはういさんとかこなちもそうで、105期の練習に3人が居ないのは
寂しかったけど、そこで立ち止まりたくないなと。
皆さんには(キャラ)3人と(キャスト)3人が歩む、未来も応援していただけたらと思います!」

 


櫻井「甘え上手が同期に多くて…2人のスリブと蓮が好きだったので、
憧れの人と活動する上で、自分のハードルが届いていないのに甘えられないと思ったし、2人と歌うの難しいと思う時もあって。
そんな時に3rdのときにういちゃんに
「スリブは負けず嫌いだから」って声かけてくれて…
ういちゃんと「ちゃん」づけで呼んでたのも、「さん」だと距離が開いちゃうからと思って呼んでました」

 

 


月音「104期の子達って新しいことに踏み出した6人だと思ってて。
104期は私達に沿わなくても良いのに、我慢してついて来てくれたなと思ってます」

 


菅「3人は一生憧れの先輩で…未来のことはまだ考えられないけど、
また一緒にステージに立てるよう頑張りたいです」

 

 


野中「覚悟と決意を持って蓮には入ってて。
大好きになる程、別れが辛くなっちゃうので、
思い出も作りたくないほどでしたが…無理でした。
先輩たちにはこれからの蓮ノ空の活動で恩返しできたらなと思ってます。
みんなの不安は私が全て安心に変えます!」

 


楡井「102期の3人は先輩として大きな背中を見せてくれたと思っていて。
迷うことの多い103期に、それでいんだよ、たすけるよ、と言ってくれたのが印象に残っていて。私の「ういさん」呼びは負けず嫌いの念が強くて、負けず嫌いでいることすら烏滸がましいと思うほどでした。105期のみんなが追い始めたように私も次の夢を追いかけたいですし、また先輩と立てるよう頑張りたいです」

 


月音「後輩たち!ちゅけの言うことは絶対だからね!裏ボスは彼女だから!」

 

 

サヨナラに強くなれ
この出会いに意味がある
悲しみの先に続く
僕たちの未来

 

乃木坂46「サヨナラの意味」の一節である。
相変わらずサヨナラには強くなれないままだが、アイドルを追い始めて
初めて出会いに意味があると実感できた卒業公演だった。

 

よーやく整理しきれたけど、週末はAqoursfinale。
どうなっちまうんだい、いったい。

 

 

俯瞰で見ても、やっぱり凄い 【Liella6th@大阪千秋楽 オタク振り返り】

 

大阪自体は数多く足を運んだ地であっても、意外にも行く機会がなかった大阪城ホールについに足を踏み入れる機会がやってきた。

というわけで、「ラブライブ!スーパースター!! Liella! 6th LoveLive! Tour ~Let's be ONE~ 」大阪公演Day2・ツアー千秋楽に行ってきた。

まあ、今回迎えるにあたっては色々あったし、このライブ純粋に楽しむことが出来るのかという疑念を抱えつつも当日を迎えていた気がする。

 

www.lovelive-anime.jp



が、終わってみれば、ライブ前に感じていた純粋に楽しめるか、と言う疑念はどこかに消えていた。

もちろん、あの場にいなかった彼女がいたらどうなってたかとは思うが、もっと凄いものになっていただろうという感じ。
望まれぬ形で欠けたとはいえ、そこでへこたれない強さのような物を感じた。

普段は双眼鏡でより細かい仕草とかそういうものを追っているタチの人間だが、このアニメ3期を引っ提げての6thライブツアー、俯瞰で見てもきっちりと世界観が出来上がっていると感じた。まあ双眼鏡はたまたま忘れただけなんですが…

 


ことラブライブ、特にアニメだったり既に出来上がった作品を背負って行うライブについてはシンクロ性が求められる物だと思うが、ステージ中央のアニメ映像での動きと左右のモニターでの演者の動きだったり、カメラワークといったところが再現出来うる限り最も寄せた形での披露をしているというのを色濃く感じさせてくれるというのが凄いところだと思っている。

 


それだけでなく、仮称するキャラに合わせた照明の色変えといった演出面によってさらに彩られ、世界観が完成しているのかなとも思った。


これ、面白いのがコールアンドレスポンスとか曲中以外の時にも演出装置をフル活用してるのってのも凄い好きで。
なこちゃん「たこ!」\やき!/の時にそれが如実に現れてて。


ステージの上段・下段それぞれにアルファベットを出せるようなサイズのライティングがあったのだけど、そこも「TAKOYAKI」とか出てた気がするし、ステージ左右の色が変わるライティングもたこ焼き色してたはず…w
ちなみにこれ、東京公演で岬なこさんの誕生日祝う際にも「NAKO」「BIRTHDAY」とか出してた気がする。こういう遊び心に溢れた演出出来るのすんごいいいなと。

 


演出面をパッケージと言うなら、もちろんそのパッケージの中身と言っていいパフォーマンス面もそうで。


Bubble Rise」、特に結那ちゃん高いキーを歌うのが難しそう、というのを感じていたのだけど、東京→福岡→この大阪と見る度に、そこら辺がなんというか…いい塩梅というか、無理して歌ってないというか、のびのび歌えてるなっていうのを聴くたびに感じられたのは変化なのかなと。

4公演見てきたはずなのに気づいていなかったという点もあり…「Dazzling Game」、1サビ前のなぎちゃんすんごいキレのある高速ターン(だったはず)をしてたのが脳裏に焼き付いている。

 


パフォーマンス、演出と来てそこに最後スパイスとなる受け手側の反応コールとかにも変化があったのが印象的で。


顕著だったのは「青春HOPPERS」と「ファイティングコール」だろうか。


前者に関しては元から所謂「跳びポ」もあったり、アニメOP収録シングルのC/Wというのもあり、この6th前からフェスでも披露があったのも大きいと思うが、ツアー通じて「Let's be one」のハーフ版からの2曲目として、ライブとしての盛り上がりを加速させるような、かなり確固たる地位を確立した気がする。


後者については披露数を重ねる中で受け手側のこうした方がいい、ってのが結実していった感じがした。実際ツアー最初の東京公演ではその辺りコールの定着も薄かった中で、福岡公演ででその辺りのコールが定着したのを目にした時はそう化けるか!と膝を打った。「ファイティングコール」だもの。声援送ってナンボ、ですものね。

 


で、やっぱりライブの記憶をより一層彩ってくれるのはやっぱりことアイドル現場にとってはレスのやり取りであると個人的には思っていて。

ちょち下衆な考えではあるのは承知の上で。


福岡でもひとラリーあったわけですが、この日の座席もアリーナ後方ながらもロッコ停車の目印がそれはそれは綺麗に見える座席位置でございまして。

 

序盤でもなこなぎコンビが止まるもそこは自分より後方座席にレスは吸われ…あれこれ見覚えのある展開…とか思ってたらアンコールの「QUESTION99」で
ピターっと絵森彩さんの乗車トロッコ、停車 ー 。


うおおおお絵森ィィィと連番者もオニナッツピンクに変えてのアピールも実り一緒にキュッキュッしました…

ひえええ。そんな連チャンあってええのか…

 

持って来た甲斐があったというもの

 


まあ、こんだけ楽しいとライブが終盤になっていくにつれ…
行くな!!終わっちゃイヤだ!!!の気持ちが強くなってきたけど、最後の最後、
さゆりんが未発表の生放送の予定ネタバラシしてて…w
とんでも無いとっちらけにしてくれたお陰で明るく終われた気がする。


生放送の話が出た時、そんな発表あったっけ…って脳で反芻してたら周囲が慌て出すものだからそこで全てを察した。さゆりんの本意では無いにしろ、何か天性で持ってなきゃこうはならないと思うので、これもまた才能だと思う、マジで


終わりの挨拶で薮ちゃんが触れてた気がするけど、Liellaに出会って自分の中の引き出しみたいなものが増えたってのは本当にそうで。


この日も実際こなちとなぎちゃんが訪れた宇治の抹茶の美味しいお店行ったりしてるので、尚更。

 

美味しかった…




自分の場合は異次元フェスからになるが、ホントにあそこでそれまでのオタクイズムを180度以上変えられた気がするというか新たなフェーズに飛び込めた気がするので、本当に異次元フェス様様という感想に尽きる。

前回の5th、配信越しで見ていたダブルアンコールが起きるのその現場にいれたというのも1年前を振り返れば来るところまできたな、という感じである。

さて次は…ちゅーとりえらいぶですかね。
ららアリーナ、一体どんなところなのやら…



好きを交差させて線を引いてみた1日【旅とオタクをこじつける #4:姫路→六甲山→有馬温泉→神戸湾岸× 蓮4th兵庫】

 

 

 

はじめに

 

 

オタクをやってると日程とかの巡り合わせで意外にも行ったことないという場所が出来たりする。

 

兵庫県もその1つであり、甲子園ほっともっとフィールド神戸には来たことはあったものの、ライブでの遠征となると振り返ると意外と無かった。

甲子園(2014年9月撮影)。

ほっともっとフィールド神戸(2015年4月)

 

先に挙げた野球場2つを訪れた際は甲子園は大阪に宿を取り、ほっともっとは日程上デーゲームで見て回ろうにも三ノ宮周辺が関の山であったことから、今回はこの兵庫をライブに託け色々巡ることにした。

 

姫路

 

さて、時は2025年5月末

4月からの万博開催に伴い関西圏の宿は軒並み高値を付けており、それは少し離れているはずのライブ会場のある三ノ宮も例外ではなく。

 

三ノ宮駅にあった広告。ノリが実に「関西」である。

 

思案した結果、交通費と宿泊費を合わせてもトントンになるラインになる街は…

 

 

そう、姫路である。新快速のおかげで三ノ宮からは1時間圏内、それでいてお城もついでに見れるというのなら選ばない選択肢は無かった。

 

姫路という街、駅を降りてからがまずはすごいという話は噂には聞いていたが、やはり凄かった。

 

 

駅北口出てすぐがコレである。

 

昨夏訪れた彦根もそれなりに駅から城までひらけていたが、それ以上だった。

 

 

夜になるとライトアップされるのだからさらに見応えが増す。

街の象徴たるこの城、幾度となく改修が繰り返されているようだが、ここまで映えるともなれば観光資源かつ市民のシンボルとして綺麗に残したくなるというのはあまりにも納得である。

 

城に向かう道にあるポストも金?色。

 

姫路城彦根もそうだったのでこれはうっすらと説として推したいのだが、現存するとされる天守閣たち、ちゃんとありし日のそのままを残しに行ってるからか、天守に登るまでの坂道と天守閣の上階に登るまでがかなり急峻な気がする。

 

大したことなさそうには見えるが、これが意外とそうではない。

 

城を見て戻ってきたであろうお祖父様が入口の傾斜でよろめいたか、肩持って運ばれていたのを見ると、こういうの見るなら若いうちに…という気持ちもうっすら湧いてくる。

 

案内サインもユーモアが。

 

いやもちろん年重ねても急峻さに耐えうる体を維持するべしというのも一策だと思うが。

 

 

どこから撮っても良さしかない天守閣、そりゃまあ国宝なりますよね…と圧倒されてしまった。

 

もちろん、天守閣からの眺めもいい景色である

 

姫路駅から徒歩15分、城内は少し駆け足気味で1時間かかるくらいのボリュームがきっちりあるので、行かれる際は参考に。

 

 

結構体力食うので、時間と腹の具合が合うならセットで駅のえきそばもセットで食べると良いかもしれない。

 

 

そばといいつつ麺は中華麺というのがポイントだが、するすると食べられる。

あとはアーモンドトーストもだろうか。

映えとはかけ離れている気はするが、美味さは間違いなかった。

新幹線待合スペース近くには祭りの山車が展示されている

 

 

六甲山

 

六甲おろしに 颯爽と

 

野球ファンでなくとも関西に住んでるならより聞き覚えのあるであろうこの一節。

そもそもこの六甲おろしというのはどういうものか。

 

六甲颪とは、六甲山系より吹き降ろす山颪である。「六甲おろし」と表記されることもある。

六甲颪 - Wikipedia

 

六甲山へはその名を冠するJRの六甲道の駅を降り、バスにて向かう。

 

 

六甲道駅のバス乗り場

 

神戸という街、坂の街という印象はあったが、その想像通りというようにバスは北に進路を取り傾斜の大きい坂道を進んでいく。

 

六甲道駅では6割がたの混み具合だったが、少し北に行った阪急六甲駅でもう4割乗って満席となった。

 

はてさて、これが全員山の麓へ行くのか?どこで乗り降りがあるのかと思ったら途中には神戸大学キャンパス前にバス停があるらしく、そこまでで半数ほどを吐き出していく。

 

その先には「鶴甲」というバス停があり、落語家と同じ?と思ったがこちらは「つるかぶと」と読むらしい。

 

20分ほどでバスの終点である六甲ケーブル下に辿り着き、ここからロープウェイへ。

 

ロープウェイ・六甲山下駅

 

山を登り、有馬温泉に抜けられることからそれ専用のお得な切符があると見たためそれを買おうとしたが、有馬の方のロープウェイが強風で動くか怪しいとのことで販売中止中という。

 

思い起こすは神戸に来るまでの飛行機も気流の乱れで大分揺れ激しかったので、致し方なくひとまず六甲ケーブル分の乗車券のみ購入しロープウェイへ。

 

で、ただ六甲山に登りに来たわけでなく。

今回のこじ付け理由となる企画展のチラシがこの駅にあった。

 

 

わたくし、坂道オタクやらせてもろてますので。

大阪遠征は幾度とあっても、その先神戸までというのはなかなか巡り合わせも少なかったのでこの機にこじ付け向かうことにしたというわけ。

 

さて、ロープウェイ。

 

 

麓の駅にこういう看板があるくらいにはやはり急角度。そこをさらに曲がれるのかと驚くくらいのカーブを描いて登っていく。

 

 

 

10分ほどで六甲山上駅に着くと、乗り継ぎのバスはもう既に待ち構えていた。

 

駅は駅で軽く展望台のようになってるので、ここから見てもそこそこいい景色が見えた。

 

で、本題の企画展はここからさらにバスで10分ほどのところにあった。

バスは交通系icが使えない代わりにクレカタッチ決済可能のパターンで、乗降時の要領は交通系icのそれと同じであったのでそこまで難儀はしなかった。

 

バスを降りると流行りのブロック型モニュメントがお出迎え。

 

そこから少しいくと展望台があり、先に載せたチラシの顔の主で兵庫出身・五百城茉央仕様のバス停みたいなポールが立っていた。

 

 

 

麓には街が広がり、そう奥行きのないうちに海が待ち構えており、改めて街のすぐそばに山が聳え立っていることを実感させられる。

 

 

新規開業したジーライオンアリーナも西手側に望むことができる。このあと行くだけに見えて良かった。

 

で、この企画展何がいいってアクスタ持ってってればキャラに準えて色々撮れたりするんですよね…

 

 

宮下「愛」(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)と1枚

 

優木せつ菜(こちらも虹ヶ咲)×特撮風アート



 

 

 

ソフトクリームもうまかった。


これも一種の愛スクリ〜ム?だろうか。知らんけど。

 

 

有馬温泉

 

一通り見終わり、来た方の反対側に歩を5分ほど進めると六甲有馬ケーブルカーの乗り場があった。

そう、どうせなら行きは帰りと反対側に抜けてしまおうというわけである。

 

 

 

鬱蒼と広がる自然を貫いていく感じ箱根のそれと似てるかもしれない…と関東人ぼくは思った。

ついでに風でゴンドラ揺れ揺れで強風運休の可能性があったことを肌で感じてしまった。もう風強いの十分わかったからそんな揺らさんでくれ…

 

 

さて、ここまで実は当初の予定からは30分ほど巻きで進行しており、どうせ有馬温泉通るならと、急遽銭湯にも寄ることにした。

 

ロープウェイも神戸電鉄も駅名は「有馬温泉」なのだが、両駅間は徒歩15分ほど離れていることにここで気がつきながら、歩道もへったくれもない山あいの道を10分ほど歩くと、ふもとの温泉街まで辿り着く。

 

 

駅への道すがらに目当ての「金の湯」はあった。

 

週末ということもあり、入場から脱衣所ロッカーの空き待ちを少ししたのち、中へと通された。

 

無計画に行ったためタオルどうするかと思っていたが、入浴料支払いのための券売機にバスタオル2種の発売があった。浴室内で使うよくある温泉タオルと入浴後に身体拭く用の大きめのタオル2枚で700円。

無計画特攻ゆえ仕方がないとはいえ、これならタオル持って行ったほうが絶対よい。
いい教訓になった。

 

入浴後に一杯、となった時に定番はコーヒー牛乳とよく言われるが、こちらでは地場のサイダーが買える。

 

 

三ツ矢に慣れてるとちょい渋め感のある味であったが、これはこれで美味であった。

 

 

神戸電鉄有馬温泉駅は金の湯からは5分ほど。おしゃれな駅から乗り継ぎ2回で三宮へ帰還した。

 

 

結構な量ここまで書いた気がするので、ライブの話は別口に分けるとする。

 

silkkydry46.hatenablog.com

 

 

で、先の六甲山にもちょいちょいライブ終わった後、並びに翌日は今度は

「映画 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編」の

聖地候補視察敢行を敢行した。

というのも、先日公開されたキービジュアルには神戸大橋神戸ポートタワーが。

ともすれば神戸のどこが聖地になるかわからんのでそれっぽいところを撮りに行った。

 

 

急ぎで撮ると碌なことにならないということを学んだ

 

といっても、わかっている聖地は以上2つなのであとは結局普通な観光な訳なんですがね。

阪神」電鉄ともなればやはりタイガースの広告も

神戸駅。夜はライトアップで幻想的である

市営地下鉄にはオリックス選手の紹介が。これも神戸らしさ。

2日目昼は神戸で食べたかった店へも足を運んだ。

「順徳」のネギ汁そばとエビチャーハン。

そこそこの量があるが、味がうまいのでするするといける感じである。

訪れた際も、どのグループもこのどちらかを頼むほどの双璧を成す

人気メニューであった。

 

tabelog.com

 

須磨駅。出るとすぐ海岸ということに驚き(列車内から撮影)

 

明石海峡大橋を下から(JR舞子駅から徒歩5分)

 

終わってみればライブ前後で色々回った気がする2日間だった。

さて、どこまで映画の聖地は実際網羅できたのだろうか。

正解は4ヶ月後というところで、この話はおしまい。

 

 

 

ちなみに、余談だが帰りの新幹線はプロ野球開催の試合終了と被り、夕飯もお土産も買うのにかなり難儀したので、三ノ宮に行かれる場合はその辺りの日程もチェックしておき、三ノ宮の市街地で調達することを薦める。

 

方向性の一致を感じつつ、待つ節目の先へ思いを馳せる【蓮4th兵庫公演・オタク的回顧録】

 

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個人的には横アリ3rd以来の蓮ノ空全体単独、

ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 4th Live Dream ~Bloom, The Dream Believers~ <兵庫公演>」に行ってきたので、あれこれ思い出やらなんやらを振り返ろうと思う。

 


*両日公演中にメモった内容の書き起こしベースのため、実内容と若干差異がある点はご了承ください

 

 

 

1日目

 


会場となったGLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸) 、思ったよりもコンパクトな箱であり、

2階席スタンドならある程度は見やすい部類かなと感じた。

 


まあそんなもんなのでちゅけ(楡井希実/日野下花帆役)がよう見えるよう見える。

いや、やっぱ見たら爆発するくらい可愛いんですよね、ちゅけ。

 


そしてなっす(野中ここな/村野さやか役)のダンスのキレはやっぱすごい。

ステップのキレと表情管理、配信で感じてたカメラにバチっと目線送れる裏側というか真髄を見た気がする。

それでいつつ「レム」では感極まりながらやっているように見えて。
真意はわからないが、図らずとも村野さやかを全開に出していたと思う。

 


かんかん(菅叶和/大沢瑠璃乃役)・りんりん(来栖りん/安養寺姫芽役)は立ち位置的にMCとかでスタンド席によく構ってくれてたの、たすかる。ずーっと言ってる瑠璃乃的イズムと言っていい「来てる全員楽しませよう」の精神なのだろう…

 


石川公演を配信で買っていたので大筋セトリに挙がる曲は掴んでいたが、

Retrofuture」の初披露を引けるとは。

 


www.youtube.com

 

102期卒業までのカウントダウン、そこの間を割く難しいタイミングだったが、個人的に刺ささる気配を感じてた楽曲でもあるので、ここで聴けたというのが嬉しかった。

スチームパンクの背景だけでやり切ってたのも印象的で、手を上下に重ねるように出し、そのあと手を絡ませる振り付けも好き。いずれFesLiveの映像も使うんだろうか。

 

 


ジブンダイアリー」と「Yup! Yup! Yup!」は周りの反応凄かった記憶。後者はPA卓除いたらプロンプ向け画面の出力見えちゃったのが心残り。プロンプ操作もそりゃやるもんねその卓で…

 


前回3rdを見た時もそうだが、照明演出がこちらの想像上の理想にに沿ったものを出してくれるのが嬉しい。

永遠のEuphoria」でいくと最初スタージ上のLEDが一直線上に9色点灯、

その後のMCでも今度はステージ縁のLEDが9色横並びになってたはず。

 


べジ・ラブ・ルー」も同様で。

こっちはトマトの、アボカドの、なすのに加えカレーの黄色も交え不規則点灯したたきがする。そこまで拘るのか…w

 


自称めぐちゃんのこと好き好きクラブやってるもんで、気がつけばこなち(月音こな)を目で追ってたが、目を引いたのがめぐちゃんのメンバーカラーであるところの白というかグレーのインナーカラー入れてたのが印象的。

パフォーマンスだけでなくこう目で見える部分でも魅せてくるの、稀代のエンターテイナーといっていい藤島慈を体現しててめっちゃ良かったなあと。

そしてこなち自身の挨拶でも

「聖地じゃなくても、卒業公演でなくても楽しんでもらえるように」

って言ってたのも印象的。

 


最後の挨拶で後思い出したのが、ひーちゃん(櫻井陽菜/百生吟子)の挨拶時にピースとか送り合う小三角残り2名を目撃した。仲良きことはいいことよ…

 


そう、蓮ノ小三角といえばアンコールで披露していた「恥は人生のかき捨て」も忘れられない。

披露自体はYouTubeで公開されている昨年12月のファンミと先に書いたこの4thライブの石川公演の配信映像をすでに見ていたが、現地で見るのはこれが初。

今年の楽曲10選に入れたいほど好きだった曲を聞けた時点でかなり嬉しかったが、

これに加えて現地のノリ方でかなりハマりになってしまい。

サビとかそんなに振りコピしていいんですかってくらい初日は前も左も振りコピしており。

振りコピ自体はよそで鍛えられてきた自負あったので途中でその流れに乗ったがそれがえっらい楽しかった…

 

 

 

2日目


で、2日目。

なんだかんだで単独も参戦回数少なく前日見てようやくこんな感じかを自分の身に染み込ませる事が前日できたからか、この日は俯瞰で色々見所を見つけられた気がする。

 


Now or Never」、これもまた好きな曲なので擦り倒してくれてるのが嬉しい。

ういさま(花宮初奈/乙宗梢役)のターンがめっちゃ綺麗だった記憶。

 


ユニットパート、「バアドケイジ」・「COMPASS」あたりはいつぞやのふー(葉山風花/徒町小鈴役)が語っていた琴子ちゃん(佐々木琴子・夕霧綴理役)と目線が合うところでもっとちゃんと目線を合わせたいってのが、要所要所目線を合わせる場面で伝わってきたような感じがして。

バアドケイジ」の1Aで目線合わせた時の頷きが脳裏に焼き付いている。

 


照明演出の話を前日公演の話で触れており、この日もそこを1つ注目ポイントにしていたが、この日で行くと「ジョーショーキリュー」がポイントで。

リリックビデオの背景に飛ぶ色とりどりの風船に合わせた虹色にステージ縁が彩られており、ラスサビ前には天井照明が9色に彩られていたのが印象的。

 


ゲッカビジン」、1サビ終わりだったかのひーちゃんのキメ顔が良かった。

と同時に、こういうかっこよさに振った曲におけるういさまもとい乙宗梢というアイドルの無敵さというか安定感たるや。「DEEPNESS」とかもこの系統だと思うけど、持ち得る気高さとかそういうのがいい感じに作用している賜物だろう…

あと石川公演を配信で見た時よりサビ前後に続く英語パートの低音がよく効いてた気がする。

 


全方位キュン」、一番とか二番初めにある「い・い・い茨の道を〜」と同じ母音を3つ重ねるところで1音ずつにソロカットズームしてくの、妄想における理想的カメラワークすぎて最高すぎた。で、騒ぎながら腰元なんか可愛い動物チャーム付けてる!?になった

もちろん曲も最高で…投げキスとかがフレーズとして出るだけあって1サビとラスサビ終わりで投げキス連打してて最高か???になってしまった。

 


衣装で行くと「ユメワズライ」のスリブ衣装のパニエのボリューム感の凄さを実感した。めっちゃフワフワなってますねアレ。

ターンした時に浮いた時にその厚さを実感した。

後手袋についてる毛玉みたいなメンバーカラーの球も良かった…

ユメワズライ」については梢ソロダンスのバレエを思わせる動きも、ういさまが梢だからこその成し得た振り付けだなあとも感じた。

 


さて、1日目も2日目も幕間で活動記録の映像流れてたわけだが、それと初日の103期生キャラによる先輩クイズで思ったわけだが、リンクラゲーム上で描かれる活動記録、アレって結局どういう立ち位置なのだろう…と見ながら考え込んでしまった。

だって本来藤島慈が補習に向かう際に何を鼻歌で歌ってたなんて知る由ほんとはないわけで。って考えると、未来視点における伝聞の言い伝えなのか、日誌なりに残されたものなのか。

なんの因果かゲーム内でも、活動記録で一つの境地に達したであろう姫芽のDRが出ており、そのガチャ開始には意味深な文章が添えてあり。

 

 

 

「Never Ending IDOL」

異次元フェスで共演したアイマス側が用いたフレーズの一つだが、ことラブライブの世界においては限りあるスクールアイドル人生をどう過ごすかにフィーチャーされるだけに縁遠いフレーズとなるはずだが、今活動記録で描かれる日野下花帆はある種このコトワリをまあ有り体に言えば打ち破ろうとしているわけで。

進む先に待つ結末がどうなるのか。謎は残るが、これがある種観測する側したら興味深く注視し続けたい事象でもあるので、先行きを楽しみにしたいところである。

 


ライブの話に戻る。

その幕間後に披露されたのが「いつでも、いつまでも」であり、印象に残ったのがういさまで。何か客席をどこか感慨深げに見つめるように歌っているように見え、卒業公演を控えるタイミングのその姿になんかグッと来てしまった。

とか思ってたらその後のMCでその話になり。

 

花宮「客席の皆さんを見ながらやったたんですけど、結構な確率で泣いてる方がいらっしゃって…大丈夫だよ、って思いながら歌ってました」

 

月音「シンプルに楽しんでやってました!いつもは皆さんをどう楽しませようか楽しんでやってるだけに、この曲に関してはこちらから思いを届けてまた皆さんから思いを受け取って、って感じでやってますね」

 


佐々木「私も歌っててグッときて…ふーちゃんを見ててなんか旅立っちゃうんじゃないかと泣きそうになって…(笑)」

野中「(佐々木・葉山に対して)そんなの聞いてませんよ!!w」

 

 

 

この日の日替わりパートは「KNOT」「ココン東西」「眩耀夜行」。

火力高えな〜とかおもてったらなっすからそっくりそのまま同じような発言してて

それなんだよ!!!になった。

しっかし「眩耀夜行」については3rd前のユニット公演特別再配信で気に入ってから現地2連続で聴けるとは。

2階席の角席から見る一面眩いオレンジの海は荘厳だったし、印象的。

 

菅「(ココン東西の曲に対するコール比に)ホント皆さんなしでは成り立たないなあと」

 

月音「眩耀夜行来たのをステージ下で聞いてて…やべえ来ちゃったよ!!って皆さんの反応が聞こえてきてて…好き好きクラブの皆さんの反応って面白いなあと(笑)」

 

 

いったん」は思ったよりメンバーが遊び心を混ぜてることに2日目で気づく、

1サビ終わりでDJのようなスクラッチする仕草を見せるふーちゃんに

2番で両脇をういさま・琴子ちゃんに肩を組まれる形で移動してたなっすちゃん。

ういさまめっちゃご機嫌なように見えたのは…気のせいだろうか。

 


なっすと琴子ちゃんについては「365 days」でも綴理がさやかの背中を押す振り付けで背中押された後に何やらニヤニヤと琴子ちゃんを見つめるなっすを観測したので、まあ何かあったんだろうなあと想像するに難くなかった。

 


アンコール「Dream Believers」の衣装での登場。

前日も突っ込まれてた気がするが、この日も104期生に紛れてくるくる衣装アピってたこなちがかんかんにつっこまれ、そこを発端にイチャコラしてりんちゃんに何やってるの!と言われるまで1セット出来上がってた。なんつーかみらぱらしいや…

 


蓮に限らずだけど、ライブの最後のMCとかで我々が見てる方向というか、心持ちというか、そういうのに向き合ってくれてるのを感じられると、なんというかこれからもその方向に向かっていくのを応援したくなるっってのが感情の動きとしてあって。

 


こなちが卒業公演のことに触れた時に客席が少しあっ…ってジメジメしたのを感じて

「でも今日楽しかったよね〜!?」って明るい方向に持ってったり。

 


卒業公演が控えているだけに事実上「4th」としての千秋楽はここだと思ってる、というかんかんだったり。

 


こなちに関しては最初の方のMCでも「地元とか、卒業公演とかバフがかかってない状態の蓮を届けられるのはこの公演だと思ってる」だったり。

 


少しベクトルは違うけど、なっすの「5階席とかで座って見てたとしても気づいてもらえる(目立つ)ように大きくパフォーマンスできたら」という意気込みだったり。

 


こういう感想ブログとかもいつもなら総括を書くわけですが、今回はういさまの言葉が割とそれに近いものを触れてくれてたので、そこを引用して締めとしましょう。

 


花宮「ライブがあって楽曲は完成するなって思ってて。曲作りから好き好きクラブの皆さまにライブの演出とかに関わってくださる皆さままで…なんかそういうのにキズナに似たようなものを感じていて。

(卒業公演は)どんな夢の終わり、夢の始まりに繋がるか見てもらいたいなと思ってます」

 

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今来たいと思った場所と思いがけないブラックホールの潜む街【47都道府県完全制覇 #5:大分県 + α】

 

岐阜、和歌山、滋賀、高知と来て降り立ったことのない都道府県もいよいよ片手で収まるほどになって来たところだが、そのカウントをさらに進められそうなタイミングがやって来た。

 

*前回(全4回シリーズ)

 

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岐阜、和歌山に続きLiella絡みでの遠征で福岡に飛んだ日の2日目の夜、早々に夕食を済ませ鹿児島中央行きの新幹線に乗り込んだのは夜22時前

 


新幹線は闇夜を切り裂き降りたったのは久留米駅

 


乗り換え改札をくぐり、在来線ホームの頭端部に切り欠く形で作られた0番線には既に目的の日田行きのディーゼルカーが出発準備を整えていたところだった。

 



日田。そう、大分県が今回カウントを進めるために訪れた場所である。
本来であれば湯布院別府といった観光地を楽しんでなんぼの県なことは承知していたが、時はGW

1泊の値段を見てひっくり返ってしまったので別の楽しみはないか探していたところ、どうやらこの日田に前乗りすることでなんとか楽しめるらしい算段がついたので向かうことにした。

 

久留米から1時間ほどで日田に着いたが、久留米でそこそこいた乗客の大半は途中で降りてしまい、インバウンドの外国人集団と自分だけという感じになっていた。まあそりゃ23時だし仕方があるまい。

 

日田駅、ホーム上には進撃意識の幟が


日付が変わるくらいに寝床につき起床は6時半。
眠い目をこすりつつ、来た道を戻り日田駅へ。

 

県境に近い街であるからか、福岡銀行大分銀行が同じ通りに面する


大分行きの列車はそこそこ賑わっていたが、座るのに難儀しなかった。

 


列車は渓谷沿いを進みながら40分ほど、目的地である豊後森駅に辿り着いた。

 



目的は駅から徒歩5分ほどのところにある豊後森機関庫公園

 

大衆受けするところでいくと「すずめの戸締まり」のモチーフ。オタク受けだとラブライブサンシャインAqoursの「HAPPY PARTY TRAIN」のモチーフ。

 


www.youtube.com


個人的には後者側・Aqoursの9人体制ラストライブが迫る中訪れられるなら、とここを旅程に組み込んだ。

 

機関庫へ向かうまでの店舗にはAqoursのフィギュアなどの展示が


豊後森機関庫公園、朝8時であったが既に観光客がちらほらと訪れるほどには賑わっていた。

歴史を紐解けば、ここまで乗って来た久大本線の山あいを走るのに用いられた機関車の交換に用いられたところがこの機関庫のはじまり。
時を経て乗って来たような一般の気動車単騎でも駆け抜けられるようになったところで役目を終え、今の機関庫跡という形になったらしい。

…と、まじまじと見ているほどの時間はなく、見学もそこそこに再び豊後森駅に戻ると日田へ戻る電車が待ち構えていた。急いで乗り込む。

 

この黄色い気動車、長崎のイメージだったがこちらにもいたのか…


来た道を戻り日田に帰って来たのが9時前。

 

 


旅程を確認できていなかったが、戻るのが早かったわりには乗り継ぎ先は1時間待ち
こういう山あいともなるとこういうことになりがちなのはわかっていたが、確認不足であった。早々に宿をチェックアウトして行ったわけだが、外出扱いで荷物背負わずとも行けるほど結局待った気がする。

…まあこの後旅程確認不足はさらに波乱を引き起こすこととなるとは、この時の僕は知らない。

さて…ともなると暇なのでスーパーとかで地場のものでもないかと繰り出してみた。
駅から程近くにイオンがあったので、そこを物色。

 

買ったもの(ヨーグルッペ・つぶみかんジュース・ボンタンアメ


ヨーグルッペはあくまでヨーグルト風の乳酸菌飲料で宮崎発祥、つぶみかんジュースはみかんの缶詰の出荷量が国内随一である長崎島原発祥、ボンタンアメは近年は尿意減衰に効果ありと目される鹿児島発祥。絶妙に同じようなのがありそうでちゃんと九州発祥のものを選んで買ってみた。


さて、最後のボンタンアメ尿意減衰というのがこの後のキーワード。そう、そこそこ長い時間交通機関に揺られることもあるのでセレクトした。


次乗るのが「日田彦山線BRT(ひこぼしライン)」である。過去の豪雨災害で被災した区間を鉄道復旧ではなく、バス専用線に転じさせ同区間を結ぶ形としたのがこのBRTの始まりである。

 



あまり観光的な期待というよりはGWに混むところ行ってもさほど楽しめないだろうというところと、来た道戻っても面白くないというところからのセレクトだったが、存外初BRT乗車ということもあって楽しめた。

 

BRTのりばの屋根にはこいのぼりの大群が


日田で出発を待つ際には外国人観光客集団も居た。BRTのバス停留所付近にたむろってただけにまさか異国の同業者かと思ったが、到着したBRTには目もくれてなかった。流石に違ったらしい。

 

BRT車両にはひこぼしヘッドマーク


さてこのBRT、バス転換こそされてるがJRの路線網に組み込まれる形にはなっており、バス単独利用でなければ駅で切符が買える

このあたりイマイチBRTのサイト見てもわからなかったので日田の駅員さんに聞いたところ一般の券売機に専用のボタンがありそこで買うよう指示を受けた。

 

券売機

博多まで買っても良かったが、それだとあくまで一般きっぷ扱いで途中下車出来ないっぽいのを察し、乗り継ぎの待ち時間のある田川後藤寺までのきっぷを買い、BRTに乗り込んだ。

 



乗り込んだBRT、タイミングがタイミングだったからかGWとは思えないほどあまりにもがらんどうとしており、日田駅発車時点での乗客は自分と同業者であろう男性の2名のみ。

 

 

時期が時期とはいえこれ採算面どうなってるんだとすら思わされるような空き具合のまま、途中で乗客も拾うことなく淡々と進んでいく。

 




驚いたのは近年開業ということもあり、バスの設備面がそこそこ整っていたこと。

 

車内には前方+中央部に2台LCD設置

 

USB給電口もある(後部5人座席のみ2口タイプだった)

BRTと鉄道(久大本線)の並走区間が終わる夜明駅でまとまった乗車があったものの、これもまた同業者らしき親子連れとおばさま1名。
ゆったりとした具合のまま、バスは山中を進んでいく。

 

バス専用区間入り口


驚いたのはバス専用線に入ってからも、鉄道というなりで優先走行が可能かと思いきや、一般道との接点はバス専用線側に遮断機が設けられており、あくまで接点においては交差する一般道側の方が優先されることだろうか。

 

一般道との接点の遮断機

 

乗ってた時は不思議に感じたが、後から振り返るとこういう構造・形態としていれば一般道から専用道に誤って侵入することはないわけだし、納得である。同じような運行形態を持つ愛知の路線で誤侵入する事件があったことを考えれば尚更である。

www.tokai-tv.com

 

バス停の停留所標もJR九州仕様。

 

自然豊かな中を走り、旧鉄道線の面影も窺える

 

途中で降りればアーチ橋を通るバスを見れたようだが、福岡空港まで戻るのにそんな余裕もなく、スルスルと通り過ぎてしまったが故、そこまで景色楽しんだかと言われればまあそうではないが、そこそこ楽しかった


BRTの終点・添田では2両のディーゼルカーが止まるホームの横に横付けで停車。
どう降りるのだろうと思って一応始発の日田で取っておいた整理券ときっぷのうち、整理券のみ回収されそのまま乗り継いでください、と言われバスからは降りた。

 


バスの閑散ぶりについて触れたが、来た道を戻るほうを待つ乗客はそこそこちゃんとおり、小型バスでは乗り切れないほど(30名ほどだろうか)いた。

乗り切れない、いわゆる積み残しを出すほどだったが、こういう時はどうやら続行として同時間帯をバス2本で走る便宜がなされていた。この辺りはバスらしい取り扱いな気がする。GW特例だったりするんだろうか。

添田の駅、お手洗いくらいあるだろ…と思いきや絶妙に改札外にあるらしく詰みかけた。無人駅とはいえこれ降りたらルール違反…いやしかし漏れそうだし…とか思ってたら乗り継ぐ列車にあり、事なきを得た。

この後博多に戻るラストランナーでもこの車内トイレにお世話になったので、いい文化ですこれは…

 

さて、日田彦山線平地区間は通常の気動車での列車運転がなされており、バスの横に待ち構えていた2両の列車に乗り込み、田川後藤寺まで進んだ。

 


乗り換えまで30分ほど時間があったのでここも街に繰り出してみた。

 

猫。駅の線路にももう1匹いた。


神社があるようなのでそこへ向かう。

 

春日神社。閑静ながら映えの塊のような神社だった。


…と繰り出したはいいものの、ここはここでGWとは思えないくらいまた閑散としていた。

 

 


時にある交通の要衝ではあるが、あくまで街自体はそこまで栄えてないパターンの駅だったらしい。

昼飯無いかと彷徨っていたら同じように彷徨っていた男性からご飯屋さんないですか、と聞かれてしまった。地元民では無い事を告げつつ、そんな店ここにはなさそうだということを共有し更に彷徨う

結果、商店街ではなく駅出てすぐのところに持ち帰り専門寿司屋があるのは確認したが、辿り着いたあたりで携帯のロック画面に目をやると12時15分

あれ、乗車予定の列車の発車時刻って…

はい、乗り遅れました
…乗り遅れに気がつき血の気がスッと引いてったのは言うまでも無かったが、そうもいってはいられない。
本来の行程だとこの後JRをもう何本か乗り継ぎ博多まで辿り着く予定だったが、どうやらJR以外に出ていた平成筑豊鉄道に乗れば回復可能ということを割り出し、急ぎきっぷを買い5分後の列車に乗り込む。


人間、焦るとミスは頻発する。
本来は直方までのきっぷを買うべきところ、乗り継ぎ駅である金田までのきっぷ…どころかそれと似た上金田という駅までのきっぷにしか買えていないことに気がつく。
結果、誤って買ったきっぷと差額と引き換えに直方までのきっぷ…もとい領収済書を発行してもらい事なきを得た。

 

領収済書

予想外に乗ることになった平成筑豊鉄道もまた、両手で数えられるくらいの乗客を乗せ、のどかな大地を進んでいく。

 


窓に映るのどかな背景と相対するように焦る我が心

早くも乗り遅れた場合に備え代わりの飛行機の時刻だの料金だの、払い戻し方法だの、仮に間に合うとして保安検査締切時刻いつだっけ…と考えていたが、一応その調べの中で飛行機の締め切り時刻にはギリギリ間に合うところは見えたので、万一乗り損ねた場合の代案も考えついたところで一息つく頃には、目的地である直方まで辿り着いていた。

 

 


直方からは列車1本。そっくりそのまま博多行きが出てたのでそれに乗り込み博多駅着、駅ビルに預けていた荷物を取り出し無事福岡空港の保安検査を抜けた。

…が、どうやら飛行機は飛行機でGWの煽りですぐには出発出来ず待ちぼうけを喰らった。

 

羽田に着いてからも到着スポットが今度は混んでるという事で待機をくらい、結局最後はバスで到着ターミナルまで向かうことになった。
乗り遅れから目的の飛行機に乗れたこと、また翌日にGWをもう1日残していたこともありそこからは多少遅れようがまあええか…でのほほんと待てた。

時は金なりとはよく言うが、予定におけるバッファは安心を買うものだということに気付いたし、もっと立てた予定ちゃんとみてより良いルートにできないかちゃんと考えないとなーと考えさせれた珍道中でございました。

結局大分、和歌山同様かすめたに等しい踏破だったので、また折を見て行きたいですね…

ということで、47都道府県完全踏破、残るは未到達の熊本、通過はしたものの降り立っていない佐賀、島根、福井、青森といよいよ残り5つに。
ゴールをどう迎えるかも考えつつ、またこじつけで行けないものかも探ろうと思います。

ではでは、このシリーズはまたどこかで。

「名前だけ知ってる」の実のところをかじってみる【旅とオタクをこじつける #4:福岡県博多】

 

 

福岡博多、空港立地的に空を見上げると高確率で飛行機がいる気がする。


先に書いたLiella6th福岡公演の裏、チェックインを待つ中で聞こえてきたホテルの方の話から今回は始まる。

 

silkkydry46.hatenablog.com

 

 

「今日明日博多どんたく祭りで…チェックイン後の荷物預かりが出来ない点にご了承ください」

 

!?

博多どんたく祭り、名前だけ知ってたもののその実がどうであるかを知らなかったが、まずそもそもこのGWのタイミングでやるのか、というところから驚きだった。

で、この博多どんたく祭りとはどんな感じなのか。これが今回の主題。

 

福岡のそこかしこの広告で博多華丸・大吉の2人を見たあたり、流石地場タレントである



そもそもどんたく祭りとはなんぞやというところだが、祭りの公式サイトにはこう記載がある。

毎年5月3・4日の2日間、老若男女が思い思いの仮装でシャモジを叩いて町を練り歩き、町に作られた舞台、広場で踊りを披露し、町中がどんたく一色で湧き返る。

 

www.dontaku.fukunet.or.jp


どんたく一色とはどれほどか。
到着したその日は初日だったが、ビックリしたのがコンビニへ買い出しに出たところで早くもJR九州の制服を着た面々に同社のラグビー部と思しき面々が列を成して歩く光景に出くわした。
面を食らうという言葉があるが、まさにそんな感じを受けた。

が、2日間街を歩けば祭りの期間はこれも不思議な光景でないことに気がつく。

 


2日目午前にはパレードを行う面々が商店街を練り歩き、商店街の店を訪れる場面にも遭遇した。後から知ったが、これがどうやらお祝い参りというものらしい。これを2日間にわたり150箇所も回るというのだから驚きである。

街に作られた舞台というのも1つや2つでなく、40箇所もあるらしい。
初日、ライブ会場へレンタサイクルを転がす途中にも数箇所見かけたので、探さずとも適当に歩けば舞台に辿り着くくらいといっていいレベルである。

 

博多駅。初日にはテレビ局主催でお笑いステージもやっていたらしい。

博多駅、先の広場を見渡せる位置にある通路にはバリケードで滞留対策がなされていた



博多水上演舞台(中洲川端)は川の上に特設ステージが組まれる

 

櫛田神社。神社横の演舞台が開放されていた


博多駅レベルとなるとタイムスケジュールが用意されており、その順にパフォーマンスをしていくのだが、櫛田神社やその他のステージについてはついては驚きの当日参加受付あり

 

当日受付を行うテント(櫛田神社にて)

 

パフォーマンスしてる横で並行して受付テントが立っており、各地を回ってきたであろうパフォーマー(?)達が受付に矢継ぎ早にやってきたというのがビックリだった。

 

櫛田神社自体も参拝の列が絶えなかったが、ここもまたどんたくとゆかりのある場所であり。

 

櫛田神社入り口にも提灯が

 

どんたくの氏神様がこの櫛田神社。ご挨拶するのがしきたりであるとの看板も

 

凛々しい騎馬像も。見返してみると雲ひとつない青空に恵まれた日だった

 

正殿。自分の参拝後も絶えず参拝客が列をなしていた

さて、設けられた舞台では何が繰り広げられるといえば、これがまた多種多様であり。ハワイアンダンスだったり、キッズのダンスチームが集っての披露に、オーソドックスに「どんたく隊」を組んでしゃもじを打ち鳴らして踊ったりは勿論、アーティストが持ち歌を披露したりもしていたが、印象的だったのが「博多にわか」である。
これもまた郷土芸能であり、なぞかけを短編物語くらいに膨らませたものを矢継ぎ早に披露していくというもの。例えば

野球場に来ていくハチマキは短い方がええ、なぜかって?巻けない(負けない)ほうがいいからねえ

 

という具合である。福岡らしく「ホークス」もテーマに挙げられた気がする。
事前に用意したものを披露しつつ、当日集まった観客からお題をもらっての即興披露、というのもあったのでなかなかに頭使うはず…

ざっと3ステージ見たらあっという間に時間が過ぎていたのでなかなか飽きも来ない。色々巡ればもっと見れたはずなのでなかなか見応えがありそうである。

で、ステージでの披露だけでなく大通りは大通りで通行規制をかけパレードが行われるというのもこの祭りの見どころらしく、そちらへも赴いてみた。

 

パレード待ち@博多大橋付近。屋台も出ている



パレードが始まるとボーイスカウトの横断幕を先頭に花自動車がやって来る。

 

 

花自動車3種

昼間に見たがそこまで見応えはなかったが、電飾ががっつりついてるので夜はかなり見応えがあるはず…

 

 


子供達のマーチングバンドが出て来たところで時間切れとなり祭りからは後にしたが、現地で知って即興でプラン決めてみてで一定の満足感得られたのだから、本腰入れて見たら多分もっと面白いはず…

 

どんたくと双璧を成す山笠の山車も各地に展示されている。こっちにも行ってみたい…


行くタイミングで何かないのか、下調べしてちゃんと遠征はしようと心に誓ったところで今回のお話はおひらき。